漆について

 

ウルシの木から採れる樹液のことを、主に漆と呼んでいます。

古くは縄文時代から栽培、採取され、土器や弓矢に塗られていたことがわかっています。

漆の中のラッカーゼという酵素が空気中の水分との化学反応で硬化することで、接着剤や塗料の役割を
果たします。
一般的に「漆が乾く」というのは酸化反応によって漆が硬化することです。
この硬化のために、漆には温度と湿度が欠かせません。
温度20〜25℃、湿度70〜85%が最適。
最低でも1日〜5日、場合によっては1ヶ月以上かけてゆっくりと硬化することで、普通の接着剤よりも強く、
丈夫になります。